約 400,291 件
https://w.atwiki.jp/talesoftherays0228/pages/234.html
兄妹で過ごす正月 blankimgプラグインエラー:画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ハイドロジンカイト -... 説明:戯れのように敵を弄び絶望の果てに連れて行く魔鏡技 特殊効果 衰弱付与 属性 風 MG 110 ステータス -... 最大CC 13 最大威力 1644 最大物攻 518 最大術攻 391 強化内容 -... 強化1 ダメージが10%上昇 強化2 ダメージが10%上昇 強化3 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化4 ダメージが10%上昇 強化5 ミラージュレシオが追加で5%加算 魔鏡技動画 -...
https://w.atwiki.jp/bacouple/pages/256.html
02月 2007年 choco chip いちゃラブ抜きゲー もみあげルパンR アトリエかぐや 七央結日 神無月ニトロ 近江達裕 速水漣 banner_osaama.jpg 原画:choco chip シナリオ:神無月ニトロ(御堂琴音√) , もみあげルパンR(エミリー√) , 速水漣 , 七央結日 , 近江達裕(涼風あすか√) 925 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 10 29 26 ID oRi6WmVMO かぐやの幼なじみ~はこのスレ的にはどうなん? ただのエロ? 930 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 16 18 42 ID S0duQuvK0 馬鹿っぽいエロ。 アリだと思う。 932 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 18 32 59 ID L4LjrG+60 なんてタイムリーなレスなんだ 今丁度廉価版が出たのを良いきっかけにプレイしてるぜ まだOP前で、H未遂が1回有っただけだが うん、かぐやを誤解してたな 影は薄いが声付きの男親友含め クラスメートが幼馴染3人にチヤホヤされてる主人公とヒロインを冷やかしたり応援してくれたりするうえ 大阪弁の女の子と金髪ツインテの子は主人公への好感度が初期状態で8割超えてるから 積極的にイチャイチャしてくる(性的アピールばかりでないのが好印象) 今の所、恋人として一生懸命or天然でアピールしてくるヒロインが2人 過度なアピールのSTOP係且つ焼きもちを焼くヒロインが1人・・・ってところか しかしレビュー見る限り、焼きもち係の子も後半、主人公の為に尽くすようになるらしいから期待出来るね ただ、やっぱり抜きゲーブランドだから、エロが前面に出るのは仕方ないと思う 933 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 18 47 29 ID 2xtCu3rP0 や、結局かぐやのイチャイチャはヒロインの一方通行だからなぁ カップル以前の問題なんだよな 934 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 22 51 57 ID tT5Pjr2G0 エロイチャゲーとしては優秀 Hシーンはタイトル通り甘エロでイチャイチャも長い、ピロートーク完備でメーカーが力入れてるのが分かる 逆にそれ以外の日常のイチャイチャが弱くて短い。共通はともかく個別がほぼHシーンで埋まる 付き合ってからエンディングまでのエロ以外の部分は下手すると20分~30分くらいしかないぞ お弁当であ~んとか、所かまわず身体寄せてくる、みたいなこのスレ向けのイベントもあるにはあるのだが その手のイベントは主人公争奪戦である共通√に集中してるため ヒロインAがそれをやると、Bが私も、Cが私もと追従してくる つまりはいちゃラブというより、いちゃハーレムという感じ そういうのが好きな人はどぞ 935 :名無したちの午後 [sage] :2009/03/18(水) 22 59 43 ID wCZPURmK0 ゲームシステム上ある程度までは本番未満のエロを 狙ってる子以外の他の子ともやらなくちゃいけないというのも覚悟すること 541 :名無したちの午後 [sage] :2010/11/09(火) 21 02 05 ID AunNemlI0 イチャラブゲー上級者様にお尋ねしたい 二人きりの同棲生活で普段、家で二人とも裸でイチャイチャしながら 日常を過ごすシナリオを描いたエロゲないかね? 542 :名無したちの午後 [sage] :2010/11/09(火) 21 05 34 ID gmgBPs2i0 幼なじみと甘~くエッチに過ごす方法にそんなシチュがあったような気もする 543 :名無したちの午後 [sage] :2010/11/09(火) 21 09 02 ID swigAmqm0 あった。幼なじみと一日だけだけど 544 :名無したちの午後 [sage] :2010/11/09(火) 21 10 14 ID swigAmqm0 これじゃだれだかわかんないかw あすかとのシチュ
https://w.atwiki.jp/hatsusuke/pages/360.html
ガールフレンド(仮) きみと過ごす夏休み 公式サイト http //gf-kari-vita.bn-ent.net/ 機種 PS Vita 発売日 2015年11月19日(木) 定価 パッケージ版:7,171円(税込) / DL版:7,171円(税込) ジャンル 夏・恋愛(仮)アドベンチャー 発売元 バンダイナムコエンターテインメント 開発元 オフラインプレイ人数 1人 多人数プレイ要素 年齢区分 審査予定 初回特典 <メーカー特典>・スマホ版「ガールフレンド(仮)」内で『椎名心実と村上文緒の浴衣2ショットカード』が手に入るシリアルコード<店舗特典>・アマゾンクロエ・ルメールのボイス『一緒に下校』DLコード・Loppi・HMVクロエ・ルメールのボイス『朝の挨拶』DLコード・WonderGOO朝比奈桃子のボイス『朝の挨拶』DLコード・アニメイト椎名心実のボイス『朝の挨拶』DLコード・ゲーマーズ優木苗のボイス『朝の挨拶』DLコード・ジョーシン村上文緒のボイス『一緒に下校』DLコード・ソフマップ村上文緒のボイス『朝の挨拶』DLコード 限定版 「夏のマドンナひとりじめBOX」定価:10,778円(税込)<同梱内容>・『QP:flapper(小原トメ太/さくら小春)描き下ろしビジュアル収納BOX』・『描き下ろしビジュアルポスター8種』・『オリジナル特典映像入りBlu-ray』・『ガール別着せ替えジャケット8種』・『スペシャル小冊子』・『オリジナルカスタムテーマがゲットできるプロダクトコード』・スマートフォン版「ガールフレンド(仮)」の描き下ろしカード8種がゲットできるシリアルコード・ゲームソフト本体 備考 プレイ画像 PV
https://w.atwiki.jp/desuga_orimayo/pages/107.html
一九四四年 八月 佐世保基地 -飛行場- 連日の猛暑が続く九州の夏、基地の飛行所では一機のストライカーユニットが着陸態勢に入っていた。 「大丈夫、このまま…よし!」 危なげもなくアプローチをかけた大型の双発機『タイガーキャット』を履いていたのは、ユニットとは反対にかなり小柄なウィッチだった。 「お疲れ様ベルタ。もうそこまで使いこなせるなら、教練は必要ないかしら?」 そのままユニット脱いだウィッチ、ベルタ・エッカートに労いの言葉をかけたのは、先に着陸して彼女を待っていた樫城勇音だった。 「ありがとうございます。しかし、まだまだです。やはり天山の操舵性は癖が強かったようで、気を抜くとすぐにバランスを崩してしまいそうです」 「そんな様子どこにもなかったじゃない。今のフライト、十分合格点よ。近い内に艦上離着艦に入れると思うわ」 ベルタの謙遜の言葉に、勇音は苦笑しながら答えた。 「それに比べて、あっちはまだまだ厳しいわねぇ…」 先程の笑顔を急に曇らせて、勇音は空を見上げる。そこには、ベルタが履いていたのとは別のタイガーキャットが、フラフラと頼りない様子で着陸態勢に入っていた。 「…おおおおぁぁああああああああああああああ!!!」 勇音の心配は悪い方向に的中したのか、そのタイガーキャットは着陸の直前にバランスを大きく崩してしまい、済んでのところで展開したシールドで地面を滑走しながら、ベルタ達の近くでようやく停止した。 「おーい、生きてる?」 「大丈夫ですか、アルベティーニ少尉?」 「だ…大丈夫で~す」 ほとんど墜落のような状況で着陸したのは、ベルタと同じくらいの体格をしたウィッチ、クラリーチェ・アルベティーニだった。 「あのねぇ…別にベルタみたいにちゃんと降りれなくても良いから、せめてシールド使った緊急着陸はやめなさいよ」 「…それ、日向で散々トンボ取りのお世話になった樫城中尉が言うことじゃないと思います」 勇音の言葉に揚げ足を取ったのは、リーチェの着陸の様子を上から観察していた白水御影だった。 「何のことかしら?私には全然覚えがないわね」 「そうですか?皐月が言ってましたよ?バラノワ中尉と樫城中尉に艦上着艦を教えるのが一番…」 「アーアー、キコエナーイ、ワカラナーイ。ゼンゼンミニオボエガアリマセーン」 御影の言葉に分が悪いと察したのか、勇音は両手で耳を押さえながらすっとぼけた。 「もう姉さんったら…とりあえず、今日はここまでにしましょう。リーチェのユニットも点検しないと危ないですし」 御影の提案に全員賛成し、そのまま休憩とユニットの点検を兼ねた反省会を開くことになった。 ただ一人、リーチェだけは険しい顔でタイガーキャットを見つめながら。 佐世保基地 -格納庫- この日の訓練内容もすべて終わり、短い自由時間を得た彼女らは各々思い思いに過ごしていた。 それは一通り、その日の内にすべきことが終わったベルタも例外ではなく、彼女は扶桑の夏特有の蒸し暑い熱帯夜から逃れようと外を目指していた。 「あれ?あれは…アルベティーニ少尉?」 その途中で格納庫を通り過ぎようとした時、格納庫から漏れた光に気付いたベルタが中を覗くと、そこにはリーチェの姿があった。 既に整備科も仕事は終えていたのだろう。人気のない格納庫の中でリーチェが何をしているのか、あまり詮索するのも良くないと思いながらも、悪戯でよく騒動を起こすリーチェの行動を見逃す訳にもいかず、ベルタはそっと中の様子を伺った。 「………ッ!!…ッ!」 最小限にしか灯していない明かりの中、夜目が余り効くわけでもないベルタには良くは見えなかったが、リーチェが小声で悪態をつきながら何かをしているらしい事は分かった。 (何を言ってるんでしょう…?もう少し近づかないと、これ以上は聞えそうにないけれど) 遠くから感じるリーチェの様子は尋常ではない。何はともあれ確認をしなければ。 躊躇いは一瞬、そしてすぐに判断を下すとベルタは、慎重に扉を開けてリーチェに気付かれないように足を忍ばせながら近づいていった。 「……う、何でうまくいかないのよ!!…もう一度始めから、一度飛べば後はバイクに乗るのと大差ない、舵取りに癖もないのに…!」 そこでベルタが見たのは、普段の明るさとはまるで違う、必死の形相でタイガーキャットを扱っているリーチェの姿だった。 (タイガーキャット?もしかして…いえ、もしかしなくても、ずっと練習していた?) ベルタとリーチェが履いていたストライカーユニット『天山』は空母から離着艦し、上陸作戦や沿岸部に近い位置にいる地上部隊の支援を目的とした対地支援機である。 その結果、操舵性の癖から旋回性能の悪さ、中高度以上での扱いにくさなど、対地支援以外では扱いにくいユニットになってしまったが、少なくとも空対空戦闘をしようとしない限りは優秀な機体と言える。 だが、その性能がリーチェを苦しめた。 元々急降下攻撃などを利用した一撃離脱を主軸にしたスタイル、さらに攻撃性が強いリーチェはユニットの破損が多く、その事を懸念した上層部の「落ち着いた機体与えておけば良いだろう」などという安直な考えで、まったく適正に合わない機体を扱う羽目になった。 天山の本来の強さをよく知るベルタはその話を聞いた時、余りの怒りに書きかけの書類を六枚破いてしまい、余分に仕事を増やしてしまったことを良く覚えていた。 だが、単純に天山がリーチェの適正に合わないだけならそれで良かった。上層部の愚鈍で安直な考えは、それ以上の最悪の置き土産をリーチェに残していった。 (…あの扱い方ではダメだ。天山でなら舵取りしだいで修正は効くけど、タイガーキャットは素直に反応してしまう) 最悪の相性の機体を扱った結果、リーチェは自分でも気付かない内におかしな癖を身につけてしまっていた。それは天山の性能限界を理由に、先月二人に与えられたタイガーキャットを受け取った時に、モロに反映された。 タイガーキャットは天山に比べ、双発機ならではの馬力があり、特に上昇下降性能はかなりのものを持っている。 着陸時の足の脆さや、旋回性能の悪さといった欠点もあるが総じて性能は高く、ベルタはもとよりリーチェはようやく望む機体に巡り会えた事をとても喜んでいた。 しかし今となってはタイガーキャットと天山の性能の違い、天山でつけてしまった悪癖の前に苦しむ結果になっていた。 「…何で!?何で飛べないの……どうして、そのイメージさえ掴めないのよ…」 それは絶望なのか、それとも諦めなのか。昼に飛んだときには、軸がぶれていたり危なっかしい所はあったものの、何とか飛ぶことは出来ていたリーチェであったが、今になってその時のイメージの欠片さえ掴む事が出来ないのか、弱弱しい声をあげながらへたり込んでしまった。 (…これ以上、ここに隠れている訳にはいかないでしょうね) そう思い立ったベルタは、隠れていた棚から出てリーチェに近づく。リーチェが先に気付くように、少し大きめに足音を立てながら。 「…ッ!誰!?」 案の定、足音に気付いたリーチェはすぐにベルタのほうを睨み付けた。 「余り遅くまでここにいると、怒られますよ?アルベティーニ少尉」 「エッカート少尉…?そんな事言う為に、わざわざここまで来たんですか?お堅い事で」 上官、あるいは憲兵か何かと思っていたのか、相手が同じ年代、同じ階級のベルタと分かるとリーチェは体を弛緩させて、そのまま憎まれ口をたたいた。 「それはおかしいです。既に消灯時間を過ぎていたとしたら、私は此処にはいません。お堅いカールスラント軍人なら、尚更です」 「…言ってくれるじゃないの、じゃあ何?何か別の目的で此処にきたって訳?」 ベルタのやんわりとした訂正を挑発と受け取ったのか、まるで犬が唸るような様子で睨み付けた。 「偶然ですよ。少し外の風に当たろうと思っていたら、明りが漏れているのが見えたので、気になって入ってみたら貴女がいたんです」 「…なら早く風に当たりに行ったら?此処の風通しは今は悪いわよ」 まるで早く行けと言わんばかりに邪険にするリーチェに構わず、ベルタはリーチェの側に寄った。 「エンジンの出力調整が極端すぎるように見えます。天山もトルクのある機体でしたが、このタイガーキャットはそれをはるかに上回る。天山と同じやり方では、振り回されるだけです」 「な…ッ!?」 「それと、確か中島上等整備兵曹と機体の調整を相談したときに、徹底したスピードの向上を図っていましたね?おかげで70km/h近く最高速を引き上げられたようですが、更に機動性が悪くなっています。もう少し様子を見て、調整し直した方が良いのでは?」 ベルタの言葉にリーチェは息を呑む。ベルタの指摘は、リーチェも薄々感づいていた事だった。 「あのね、エッカート少尉。貴女と私とじゃフライトのスタイルがまるっきり違うの。私にはスピードが―――」 「アルベティーニ少尉、この機体は天山ではありません。貴女が、これを天山と同じように考えている限り、貴女はこれを使いこなせません」 反論しようとするリーチェにベルタは真っ直ぐに、しかし力強い言葉で返した。 「同じ天山を扱った私だから分かります。あの機体は、空対空戦闘はまるで出来ない。それでも戦ってきた貴女が、ここで躓いている所を、私は見たくない」 ベルタの言葉に、リーチェは目をそらす事も出来ず、ただ聞くしかなかった。 「アルベティーニ少尉。貴女は今、私と貴女のスタイルはまったく違うといいましたね?」 「え…ええ、確かに言ったけど」 「残念な事ですが、スタイルが違うどころの話ではありません。そもそもの畑が違う…考えて下さい、私が打ち抜くべき地面を走る敵は、一体どこにいるんですか?」 ベルタの言葉に、リーチェは返す言葉がなかった。 リーチェはロマーニャ空軍に入ってからずっと、空の敵を相手にしてきた。 それは当然のこと。地面を走る陸戦部隊では手の届かない、空の敵を相手にする事がリーチェ達の任務だったからだ。 しかし目の前にいる、パーソナルカラーを頂戴し、二つ名さえ賜ったベルタの戦場は空ではない、空から見下ろす地面だった。 そしてこの六六六空の主戦場は海上の空。水を渉れないネウロイにとっての、魔女の釜の真上。 いるはずがないのだ、彼女が打ち抜く敵の姿は、どこにも。 「エッカート少尉、その…」 「―――でも諦めませんよ、私は」 「え?」 何か言葉を掛けなくては、そう思い口を開いたリーチェを遮るように、ベルタは言葉を重ねた。 「幸いにして、私は哨戒任務もそれなりの回数をこなしています。哨戒任務を中心にして、戦闘になったなら、最悪自分を囮にすることくらいは出来ます」 「そ、そんなこと簡単に…!」 「諦めたら、そこですべてが終わりです。尽くすべき手があるのに、それを打たないで後悔だけはしたくはない」 口にして言うのは簡単なことだが、囮というのはそう簡単に出来るものではない。敵の注意を引き付け、味方が撃ち落すまでの間逃げ続けなくてはならない。 しかし味方が常に自分の援護に回るとは限らない。それどころか、同時に二機以上の敵機に取り付かれでもしたら最悪の場合、撃墜の危険性さえある。 (…本気だ。この子、本気でそんな事言ってる) ベルタの目は、その無茶をやると、そう告げていた。 「…貴女の言うとおり、危険なことには変わりはありません。多少なりとも、空対空戦闘の心得を身に付けなくてはいけません…そうなった時、アルベティーニ少尉。貴女が、私の頼りなんです」 「私が?」 「急降下攻撃などの一撃離脱は、対地支援攻撃でも良く使われる方法のひとつです。私の主なスタイルは低空からの精密射撃ですが、別に急降下攻撃が出来ないわけでもありません…なにより、同じタイガーキャットを扱う貴女の動きを参考にするのが、一番の近道です」 そうした一撃離脱を主なスタイルとして戦っているリーチェの戦い方は、これからの自分の力になると、ベルタは続けた。 「要するに自分が強くなりたいから、私に早くこいつの扱い方を覚えろって言いたい訳ね」 「それも半分ありますが、もう半分は違います」 そこでようやく、ベルタはリーチェに向けていた強い視線を緩めると、穏やかな表情で続けた。 「貴女の飛び方は私には真似は出来ませんが、この機体の扱い方を共有することは出来ます」 共に高めあっていけばいい。私たちは、一人で戦っているわけではないのだから。 リーチェの手を握りながら、ベルタは静かに語りかけた。 「…リーチェ」 「はい?」 「いつまでも『アルベティーニ少尉』なんて、他人行儀な呼び方はやめて頂戴。それが、貴女の意見を受け入れる条件よ『エッカート少尉』?」 握られた手とは反対の手をベルタの顔に突きつけながら、皮肉たっぷりにリーチェはベルタに言い放った。 「…ップ、ックク」 「…フフ、フフフ」 やがて、どちらともなく笑いあう。薄暗い格納庫の中、二人の笑い声はいつまでも響くのだった。 それから三週間の内に、ベルタの意見を取り入れたリーチェは驚異的な勢いでタイガーキャットを自分のものに仕立て上げた。 特に、リーチェの習得の遅さに頭を悩ませていた勇音、御影の両名はその勢いに歓迎しつつも、一体何がきっかけだったのか。今度は別の意味で頭を悩ませることになるのだった。 佐世保基地 食堂 「あ~つ~イ~…ベタベタするぅ~…」 「ティー、言いたい事は良く分かりますが、もう少しシャンとして下さい。だらしがないですよ?」 まだまだ暑さの続く扶桑の夏、欧州とは比べ物にならない湿度の高さゆえの暑さに、元々身体が丈夫とはいえないティーは、机に突っ伏しながら音を上げていた。 「だってぇ~、暑い。シャワー浴びたい」 「夜までは開放されませんよ…そういえばドイ中尉が言ってましたけど、扶桑では暑い日には熱いお茶を飲むと暑さが和らぐんだとか。試してみたらどうです?」 「こんな日に熱いお茶とか、何それ拷問~。ウィッチ虐待反対~」 ベルタの提案にさらに暑さが増した気になったのか、ティーは文字通り溶けてしまいそうな声を上げた。 「しかし本当に暑い…アフリカはまた違った暑さだと、この間べアール中尉が言っていましたが」 国がかわるとまったく気候がかわる。分かってはいたつもりだったが、ベルタはその事実を改めて実感していた。 「…ヤッホー、二人ともなーにしけた面してんのよ」 そんな暑さを吹き飛ばすように食堂に飛び込んできたのは、両腕に数冊の本を抱えたリーチェだった。 「リーチェ、どうしたんですかその本は…何かの資料、ではないようですけど」 「趣味よ趣味、人間の心を豊かにするためには必要なものよ」 「あ、ああなるほど。趣味でしたか…」 リーチェの返答に、ベルタは思わず苦笑いを浮かべる。リーチェの趣味といえば、彼女の原隊はもとよりこの部隊でもずっと抱えていた問題のひとつだった。 (エルザといいリーチェといい、男同士の恋愛のどこが楽しいのでしょう?) 恋愛とは、男性が女性に積極的にアプローチをかけるものである。そう考えているベルタとしては男性に男性が誘うだの攻めるだの、そういった考えがまったく理解できない。 「構いませんが、程々にしたほうが良いですよ?またハンマーシュミット大尉の雷が落ちても、私は責任取れませんからね?」 「まぁまぁ、そう言わないで。せっかくだから感想聞かせて頂戴」 そう言うとリーチェは大量の本の中から一冊をベルタに渡す。 「ですからリーチェ、私は余りこう言うのは―――え?」 あわよくば染めようという下心が見え隠れするリーチェに対しベルタは断ろうとしたが、しかしその表紙に書かれたタイトルを見たとたんにベルタの目は釘付けになった。 「どう?私が言うものなんだけど、結構人気のあるシリーズなのよ」 そのベルタの反応を「脈あり」と受け取ったのか、リーチェは期待の眼差しをベルタに向けた。 「ええ、人気のあるタイトルのようですね。エルザに頼まれて、買ったことがあります」 そのタイトルは、何度かエルザに頼まれて何度か買い求めた書籍の一つだった。 「なんだお友達も読んでたんだ、つれない態度とっちゃって。ちょっと貸して」 リーチェは一度本を受け取ると、裏表紙に手馴れた手つきでサインを入れた。 「はい、もう一冊欲しかったら私に言ってね。すぐに増版するから」 「ありがとうございます。エルザも喜ぶでしょう」 リーチェから受け取った本を大切に胸に抱き、ベルタはリーチェに礼を言う。その様子に満足したのか、リーチェは笑顔で食堂を去っていった。 「あ…ベル、何の本?読まして」 いつの間に復活したのか、ティーがベルタの腕の中の本に興味心身で見つめていた。 「ああ、はいどうぞ。でもちゃんと返してくださいね。それ、人に送る分ですから」 「うん、分かった」 一度本を読み始めるとすぐに没頭してしまうティーの癖か、聴いているのかどうなのかまったく分からない生返事に多少呆れつつ、ベルタはお茶を入れようと席を立つのだった。 廊下 「やれやれ、意外と重症ね」 廊下を歩きながら、リーチェは先程のベルタとの会話を思い返していた。 リーチェの原隊は、自分のような問題児や何か大きな事故などでフライトに支障が生じた者達のためのリハビリを目的とした部隊だった。 故に先程ベルタのような目を、リーチェは何度も見ていた。 「まさか、私を助けてくれた人があんな目をするなんてね…これは、見逃したらロマーニャ人の名折れよね」 ベルタの助言なくして、リーチェがタイガーキャットを自分のものに出来る事はなかっただろう。最悪、原隊に逆戻りなんて事態もあったかもしれない。 それを防いでくれたベルタには、感謝してもしきれなかった。 「そうだ。これ、ネタになるじゃない。苦しむ主人公を助けた先輩、しかし彼には心に大きな傷が、それを主人公が―――」 「何一人でブツブツ言っているの?リーチェ」 思わず妄想の世界に入り込みかけたリーチェを現実に引き戻したのは、ある意味ではこのタイミングでは一番会いたくない人物だった。 「ハ、ハンマーシュミットタイイ…」 「あら、資料室に行くところだったの?ちょうど良いわ、私も行くところだったから、半分持つわ」 「い、いえ!そんな、大尉のお手を煩わせる訳には行きません。私一人で大丈夫ですので、済みませんが、お先に失礼します」 アーディと一緒に資料室に行けば間違いなくばれてしまう。せっかくの本を守るためには、ここはアーディを煙に巻くしかない。 だが明らかにおかしいリーチェの挙動、その違和感に気付かないアーディではなかった。 「…アルベティーニ少尉。その資料、少し見せてもらってもいいかしら?」 「失礼します!!」 一応、ちゃんと挨拶を入れるのは育ちなのか、それとも軍人としての性なのか。 ともかく、リーチェはアーディの言葉に脱兎のごとく駆け出した。 「待ちなさい!アルベティーニ少尉!!」 ここまで来ればアーディにも分かる。リーチェが持っているのが資料ではなく、自筆の本であることを。 (ああもう、こんなときに限って…でも待ってなさい、ベル。ロマーニャ人はね、受けた恩義を返さないほど白状じゃないんだから) 後ろからアーディの声を受けながら、リーチェは決意を固める。 夏の空の、強い日の日差しは今日も元気に輝いていた。 FIN
https://w.atwiki.jp/sarakisaragi/pages/49.html
指を折り折り 数えて数えて 3ヶ月 ふるさとに 帰る日を 数えて数えて 3ヶ月 過ごして来た月と 残りの月が 同じになったのが 先月 残りの月が 過ごして来た月より 少なくなったのが 今日 もうすぐ もうすぐ あなたに会える けれどふとよぎる 見逃せない現実 帰ることはまた 新たな別離を生むこと いずれまた ここに戻って くるのだから あの苦しみを 二度と味わいたくない けれど あなたには会いたい ハリネズミのジレンマみたい けれど私は たぶんいつでも 選ぶのだ 狂いそうなほど 苦しい別離を 覚悟して あなたに 会いにいくほうを ←back
https://w.atwiki.jp/ddserror/
▲ ▲▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ ▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ 真・女神転生 異聞 ▼▲▼ ▼▲▼ 「やる夫は繰り返す日々を過ごすようです」 ▲▼▲ ▲▼▲. DDS ...... ERROR! ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ 元ネタ:女神転生シリーズ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ ▲ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲ ▲▼ ▼▲▼ ▼ やる夫は繰り返す日々を過ごすようです@wikiへようこそ。 このwikiはやる夫板ⅡでやっているTRPG風味の安価で進行するスレのまとめページです。 心当たりのない人には何の価値もないと思うので、さくっと「戻る」ボタンを押すと良いかと。 ※未完成って言うか手探りで作成中です。 現スレ 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです【EX4スレ目】 過去スレEX 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです【EX3スレ目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです【EX2スレ目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです【再開?】 お待たせしました。m( _ _ )m 過去スレ 【1周目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 02【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 03【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 03【安価】(実際は04) 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 05【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 06【安価】 【2周目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 06【安価】(実際は07) 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 08【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 09【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 10【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 11【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 12【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 13【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 14【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 15【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 16【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 17【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 18【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 19【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 20【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 21【安価】 【3周目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 22【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 23【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 24【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 25【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 26【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 27【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 28【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 29【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 30【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 31【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 32【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 32【安価】(実際は33) 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 34【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 35【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 36【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 37【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 38【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 39【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 40【安価】 【4周目】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 41【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 42【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 43【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 44【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 45【安価】 【女神転生】やる夫は繰り返す日々を過ごすようです 46【安価】 過去ログ化 【補足】 能力、スキル、合体表は基本SJです。 MAGを使ったスキルの強化についてはこちらで適当に決めています。 戦闘処理、LVUP処理のためにHP、MPはTRPGのルールを使用。(HP、MP算出が気になる方はこちら参照。) このスレでは同レベルの場合基本性能は悪魔>人間です。 参考ページ ※迷惑掛けちゃメーなのよ? 仲魔のデータわかんねー 真・女神転生ストレンジ・ジャーニー 攻略wiki 真・女神転生STRANGE JOURNEY攻略[MMO-Station] 悪魔合体めんどくせ 合体検索ソフト "Demonica" Ver2.00.0 逆引き 真・女神転生STRANGE JOURNEY(スキルとか合体の逆引きとか) 時間安価の友 独立行政法人情報通信研究機構
https://w.atwiki.jp/toyb/pages/5.html
1年間過ごした、彼との想い出。 名前 設定など 緑翠 碧 赤峰 昴夜
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/1006.html
元スレURL しずく「彼方さんとのんびり過ごすホワイトデー」 概要 ホワイトデー2021 卒業した彼方に何を渡すか悩むしずく タグ ^桜坂しずく ^近江彼方 ^中須かすみ ^ほのぼの ^かなしず ^ゆうかす 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tw5u2ry/pages/21.html
ようやく 思考は現実化する を、今朝読み終わりました。 朝一に読むようにしていたのですが 読んだり、読まなかったり。 でも、読み終わって、ほっとしました。 明日から必要と思うところだけを 再度読み直し、実行しようと思います。 今朝は少し朝寝坊をしてスタートが遅れましたが 目標とする仕事もこなしたし 昼は水泳をして 夜は夕食後に1時間走りました。 今日は、目標を全てクリア やっちゃったです。 目標は金額ではなく 充実した日々を過ごすことにあります。 夏以降、金額に目が行き過ぎて モチベーションが落ちていたけど 今、いい感じに過ごす これを目標にしています やっちゃった感ですね。 結果、転売成果は伸びると思います。 あせったらダメですよ。 正直言うと、焦ってます。 焦っちゃダメだとわかっているけど、どうも僕は 感情をコントロールするのが下手なんですよね。 娘のスキンシップが一番の癒しです。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3947.html
『孤独なぱちゅーが共に過ごすもの』 5KB 観察 不運 ドスまりさ 自然界 現代 虐待要素はほぼなしです 勝手にかすがあきと名乗っているものです。 直接的な虐待表現はありません。 死なないゆっくりがいます。 すばらしい駄文です。 それでもかまわない方のみ、お読みください。 孤独なぱちゅーが共に過ごすもの 空から、白いものが落ちてくる。 「むきゅぅ…ゆきさんね。これはゆっくりできないわ。すぐにでも えっとうを しなくては。」 雪だ。野生であれば、越冬のために巣にこもる時期だ。 ぱちゅりーは降ってくる雪を見ながら、苦笑する。 「おかしいわね、もう えっとうの しんぱいなんて しなくても いいのに……」 このぱちゅりーは、かつて群れの長だった。 森の賢者と自称することもなく、それはそれはすばらしい長であった。 群れの維持・発展のために、いくつものゆっくりできないルールを制定したが、 それでもまわりからの信頼はあつかった。 梅雨が始まったある雨の日、群れの亜成体のまりさがドスになった。 『ドスはゆっくりをゆっくりさせる。』 そんな盲信がゆっくりにはある。 ぱちゅりーは群れの声におされ、ドスに長の座を譲り、参謀となった。 ドスになったまりさは、よく言えば、優しい性格。 悪く言えば、気が弱かった。 そのため、少し頼りない気もしたが、ぱちゅりーにはそれが返って嬉しかった。 もし好戦的な性格だったら、人間に歯向かうかもしれないからだ。 しかし、その性格が命取りになった。 ドスまりさの父親は当然まりさである。このまりさは優秀で、群れ一番の狩人だった。 ドスまりさの母親はやはりというか、れいむであった。 このれいむ、若い頃は群れ一番の美ゆっくりで、まりさのハートを射止めたのだ。 夏に結婚をし、のちにドスとなるまりさたち姉妹を産み、そして、でいぶになった。 でいぶの異常な食欲を満たす為、まりさは必死で狩りをした。 しかし、去年の越冬に失敗したのだ。 どの家庭よりも大量の食料を貯めこんでいたのにもかかわらず。 理由は簡単で、越冬中にすっきりをし、子供をつくったからだ。 そして、「さぁ、おたべなさい」をさせられて、死んだ。 ちなみに、まりさ種の子供は8匹中、1匹だけ生き残り、 れいみ種の子供は8匹中6匹生き残った。 もし春の訪れがもう少し遅ければ、恐らくまりさ種は全滅していただろう。 (まりさが生き残れたのは、でいぶが春に酷使するためで、 そのために気が弱いまりさを残しておいたのである。) そんなでいぶが群れの長の母親なのだ。 当然、息子の権威を借りて傲慢になる。 ぱちゅりーはでいぶを戒めようとするが、全て徒労に終わった。 いや、徒労で済めばよかった。 ぱちゅりーは群れでの立場がなくなっていった。 気が付けば、群れの幹部になっており、 ぱちゅりーを除く幹部は全てでいぶ派になっていた。 権力を借りた我侭をでいぶは行った。 本来、それをとめるべきは長であるドスまりさである。 しかし、気が弱いことと、幼少期のトラウマで、ドスまりさはでいぶに強くでることができなかった。 そして、ぱちゅりーが長年掲げている『すっきり制限』の撤廃を言い出したのだ。 必死になって、ドスを説得するぱちゅりー。 しかし、ドスまりさは参謀であるぱちゅりーよりも餡子の繋がった母親の言葉を信じたのだ。 ちなみに、でいぶの言葉は、 「おちびちゃんが たっくさんいると いっぱい ゆっくりできるんだよ! でいぶは どすが うまれて とっても ゆっくりしているよ! どすは でいぶの おちびちゃん なのに でいぶの いうことが しんじられないの?」 であった。 『すっきり制限』が撤廃され、どんどん増えるゆん口。 足りなくなる食料事情。 ぱちゅりーが非常食のためにサツマイモを栽培しているが、 「ぱちゅりーは おいもさんを ひとりじめしているよ!」 といわれ、全て奪われ、食べられた。 栽培用の種芋も、 「おいもさんは かってに じめんさんの なかに はえるてくるんだよ!」 と言われ、全て奪われ、食べられた。 かつてあれほどぱちゅりーが農業について教えていたが、餡子脳には定着しなかったのだ。 そして、 「おいもさんを ひとりじめ していた げすな ぱちゅりーは おいだすべきだよ!」 という意見におされ、ぱちゅりーは群れを追われた。 群れをでるさい、ぱちゅりーはドスに 「ぜったいに にんげんさんに かかわっては いけないわ。これだけは おぼえておいてね」 と言い残した。 この遺言(?)はぱちゅりーが群れをでて4日目に破られた。 改善されるはずもない群れの食料事情から、 でいぶが人間から食料を奪うことを主張したのだ。 ドスまりさは、当初ぱちゅりーの言葉を思い出し、慎重論を言った。 「どす。ぱちゅりーが いなくなったのは もうずっとむかしの ことよ!むかしとは じじょうが ちがうわ! こんなに たくさんの ゆっくりがいて、どすが いるんですもの。にんげんさんなんて こわくないわ。 それに、かわいい とかいはの おちびちゃんもつれていけば、 いくら いなかものの にんげんさんでも、よろこんで ごはんさんを けんじょうするわよ!」 でいぶにべったりと付いて幹部になったありすが主張する。 3以上の数が数えられないゆっくりにとって4日前は遥か昔になるのだ。 また、ゆっくりにとって都合のよい意見は全ての幹部を魅了した。 そして、ドスは人間の元へ食料を調達しにいくことを決めた。 愚かにも群れのゆっくり全てで。 これは、可愛いおちびちゃんを見せれば、すぐに言うことを聞く。 もし聞かなくても、数でおせば人間を威嚇できる。 なにより、こっちにはドスがいるから、もし不幸にも人間と争うことになっても楽勝だ。 という餡子脳らしい楽観論からの行動である。 赤ゆっくりや、妊娠しているゆっくりまで一緒の行進をみて、ぱちゅりーは群れの全滅を悟った。 そして、ぱちゅりーの予想通り、群れはその日、全滅した。 それからぱちゅりーは一人で生きた。 群れの跡地に備蓄食料はなかったが、巣や、生活必需品はたくさんある。 隠し持っていた種芋から、なんとかぱちゅりー一人が過ごせるぐらいの食料生産は可能になった。 そして、今から、たった一人での越冬に望むのだ。 なんの心配もない。一人で過ごすには十分すぎる食料がある。暖かい干し草のベットもある。 そして、毎年心配してた他ゆんの越冬も心配しなくていい。 存在しないものは心配しなくていいのだ。 だがぱちゅりーは思う。 生命の安全は確保した。心配するものも何もない。 はたしてこれはゆっくりしているのだろうか? 「でいぶさえいなければ……」 ぱちゅりーは降りしきる雪の中、そうつぶやき、巣の入り口を封鎖した。 でいぶによって滅ぼされた群れのことを思い出しながら。 ぱちゅりーは、死ぬまで続く孤独を、でいぶへの恨みとともに過ごすのだ。 あとがき でいぶが権力をもつとろくなことになりません。 ただ、それだけのわかりきったことです。 過去の作品 anko3893 : 穏やかな日常、或いは嵐の前の静けさ anko3901 : 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 前編 anko3902 : 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 後編 かすがあき。